岡崎ビスタライン

もうひとつ「歴史的直線」

「地図上の線」という意味では、岡崎市には「岡崎の六並び」よりも遙かに有名な「岡崎ビスタライン」があります(というか同じ土俵に並べるのもおかしいです)。法的な規制もないにも関わらず300年以上も守られてきた貴重な「歴史的な直線」です。

「岡崎の六並び」だけを主張をして、岡崎ビスタラインを紹介しないのは岡崎に住むものとしては片手落ちですので、ここに紹介させて頂きます。ただ、岡崎ビスタラインは歴史的な資源として多くの方々が作製した資料がありますので、その代表的なリンクを貼るに留めます。

3)Googleでの画像検索(岡崎+ビスタライン


 4)の空撮はビスタラインが手に取るようにわかってとても面白いのですが、そのなかに気になる建物が現れます。動画の出だしから約17秒あたりまで中央に現れる平べったい建物です。これは岡崎市の中央図書館で、通称「リブラ」と呼ばれています。リブラの大屋根には太陽光発電パネルがあるのですが、その配置が絶妙です(下の写真)。

岡崎市中央図書館リブラの大屋根(グーグルアースからの転載)
 基本は「ジャズの町岡崎」を表現するために屋根をピアノの鍵盤に見立てたデザインとなっていますが、仕掛けはそれだけではありません。屋根中央の左右に走る黒い曲線(東西ライン)が岡崎城の昔のお堀があった場所に対応しており、屋根の右寄りにある縦方向に走る黒い直線(南北ライン)がビスタラインに対応しているのです(お見事!)。東西ラインと南北ラインは、それぞれ図書館の中央廊下及び四つの出入り口にも対応していて、そこを歩くだけで歴史の重みを感じ取ることができる仕組みです。立地条件を活かし、歴史的遺跡をうまく取り込んだ秀逸なデザインです。もしリブラを訪れる機会がありましたら是非。

【追記】2018年5月:

ビスタラインではありませんが、現代人の遊び心はこんなところにもありました(下記URL:岡崎いいとこブログ)2018年3月にリニューアルオープンしたばかりの吹矢橋公園に仕掛けられたおしゃれな「直線」です。

http://okazakikeikan.boo-log.com/e441832.html
実際に行ってみるとわかりますが、このポイントしかありません。僅かでもズレると、ソレは消えてしまいます。お近くにお寄りの際は、ぜひ!

「岡崎いいとこ風景ブログ」から改訂転載
現代人の遊び心もなかなかのものです。

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